1月のパリ個展の実施計画の中で、一番困ったのが、作品の輸送方法です。
大手の運送会社には、小口の窓口がないし、ヤマトさんやUPSもEMSと同様に
フランスの民間の配送業者に引き継がれるそうなので、どうも不安です。
「そりゃ、A4をプリントアウトした紙をハンドキャリーで持っていって、
壁に貼ればいいという考え方もかるかもしれませんが、
せっかく多くの皆様かからサポート頂いているのに、展示が“しょぼく”なったら申し訳ない。」
「でも、一番顔が青くなるのは、配送業者にたのんだ作品が展示会場に到着しない展開!!!!!!」
こうなれば、もうお手上げ。
ここ数日、各方面へあたってみたものの、行き詰まってしまいました。
…で、商店街をブツブツ考えながら徘徊していたら、あることに気がつきました!
「押してダメなら、引いてみな」
「洋がダメなら、和でいけば」
「額がダメなら、掛け軸でいいやん!」
つまり、今まで“大きくて重いもの”をそのまま運ぶことを悩んでいたのですが、
大きいものは、たたんで小さく、重いものは、素材を軽いものして
運べばいいんだと思いました。
そして、額縁屋さんに行って、“掛け軸”を買いました。
これだったら、軽いし重ねられるし手持ちで一緒にパリへ行けます。
飛行機は1月は安いので直行便にしたので、ロストするリスクも減ります。
たたむ、折る、巻く。
これは、日本人の知恵なんですね。日本には参勤交代の歴史があるんですよね。
その時も江戸まで何を持っていこう?どうやって運ぼうという悩みがあったと
思うのです。そんな悩みを解決する知恵は、きっとたくさんあるんだろうと思います。
まさしく、温故知新です。
今回は個展のテーマは“日本の文化”を
紹介することでもあるので、展示コンセプトも統一感もでるので、
この方向で進めようと思います。
サポート頂いた皆様へのリターンのお届けの作業も進めておりますので、
よろしくお願いいたします。
また活動報告をいたします!
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